「逆流性食道炎」と聞くと、
食べすぎ・飲みすぎ・脂っこい食事などが原因と思われがちですが、
実は「喫煙習慣」も大きく関係していることがわかってきています。
近年の研究では、タバコを吸う人のほうが
逆流性食道炎にかかるリスクが高いというデータも複数報告されており、
禁煙が症状の改善に役立つ可能性が示されています。

なぜ喫煙が逆流性食道炎を悪化させるのか?
大きな理由は、次の2つです。
① 括約筋が緩みやすくなる
喫煙を続けていると、
胃と食道のつなぎ目にある“下部食道括約筋”が緩みやすくなると言われています。
この括約筋は本来、胃酸が食道に逆流しないよう蓋のような役割をしていますが、
タバコに含まれる成分がこの機能を弱めてしまう可能性があるのです。
② 咳や深呼吸で逆流が起きやすくなる
タバコを吸うときに
×煙を深く吸い込む
×刺激で咳き込む
×肺やお腹に力が入る
といった動きが起こり、
これらが腹圧の上昇や逆流を誘発する要因になることも考えられます。
禁煙だけで治る?研究でも“改善例”が多数
実際に、禁煙をするだけで逆流性食道炎の症状が軽くなったという報告も多く、
最新の研究でも「禁煙が治療効果を高める」可能性が明らかにされています。
喫煙習慣がある方にとって、
生活習慣を大きく変えるのは簡単ではないかもしれません。
ですが、もし禁煙を実践することで
◎胸やけが治まる
◎夜中に目覚めなくなる
◎日中の不快なゲップやムカムカ感が改善する
──という結果が得られるとすれば、
取り組んでみる価値はとても大きいのではないでしょうか?

薬を使う前に、できることがあるかもしれません
逆流性食道炎の症状を軽くするには、
食生活や寝姿勢の見直しといった工夫ももちろん大切ですが、
「まずはタバコをやめる」という一歩が
根本的な改善につながるケースもあるのです。
もちろん、禁煙は一人では難しい場合もあります。
そんなときは専門機関のサポートや禁煙外来なども視野に入れながら、
少しずつでも環境を整えていくことが大切です。
逆流性食道炎に悩まされない日常を取り戻すために、
ぜひ今できることから始めてみてください。
